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タツオは思い切って声をかけた。
「ジョージ、ふたりだけで話をしたいんだが」
「なんだよ、食事の途中なのにおれたちをおいて、男ふたりでデートかよ」
クニがそういうと、サイコがちらりとタツオに視線を向けたが、すぐにそらしてしまう。ジョージは穏やかに笑っていった。
「わかったよ。ぼくもタツオと話をしたいと思っていた」
タツオは純白の糊(のり)の効いたナプキンで口元をぬぐうとダイニングテーブルで立ちあがった。
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