囚われの女騎士

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囚われの女騎士

リーフィア城 大ホール 高い天井から垂れ下がる魔法を封じる鎖「魔封鎖(まふうさ)」に縛り上げられてしまったシグレ。これでは当然雷魔法も身体を閃光に変えることも出来ない。 「くそっ...貴様ら必ず後悔させてやる!」 普段ならオーク共を震え上がらせる悪態もこうなってしまってはオーク達を喜ばせるだけだ。 普段重要な国会が行われる大ホールの聴衆席にはオーク達がひしめき合いにっくきシグレの醜態を見学している。 「お集まりの紳士の諸君!!今日はオーク族にとって おめでたい日だ!」 「悲願だった豊穣な国リーフィアは我らの手に落ち!数多くの同胞を惨殺してきたにっくき女騎士シグレを捕え そして何よりこの美しいソフィアちゃんは吾輩のものになった!!!」 ジャバルはまるでテレビ番組の司会者のように口上を述べる。その口上に盛り上がるオーク達! 「この祝いの日に吾輩はここをジャバル王国とする!皆の者はこの国の上流階級でエルフは家畜以下!奴隷にしようが 3食エルフの肉を喰らおうが 性奴隷にしようが 諸君らの自由じゃー!」 (いやっほーい!)(流石ジャバル様!)(オークバンザーイバンザーイ) 「では建国最初の国会を開こうと思うが議題はそうだなぁ... やはりこの大犯罪者 シグレの処分方法にするかな!」 「殺せー!」「いや!殺すな オラとやらせてくれぇ!」「見世物にしろ~!裸踊りだ!」「生きたまま丸焼きにしろ~!」 お祭り騒ぎのオーク達 その反応に満足そうなジャバル。 「ふむふむ 国民の皆の意見はよーくわかった!では皆の意見をまとめ こーしよう!やはり八つ裂きにして処刑してしまおう!」 「なに!」 めちゃくちゃな国会に納得のいかないシグレ 「まぁ吾輩の目指す国はちゃーんと罪人の弁解も聞いてやるぞ!どうだシグレよ 泣いて土下座すれば家畜として生かしておいても良いぞ」 怒りに歪ませたシグレの顔を覗き込み臭い息を浴びせるジャバル! 「ぺっ!!」 ジャバルの醜い顔に唾を吐きかけるシグレ。今出来る反抗はこれぐらいだった。
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