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―海上要塞・長門 第二管制室―
室内は、これまでに無い慌ただしさに包まれた。
「目標までの距離、190マイル。さらに近づきます?」
オペレーターは声を荒げて室長である河野 辰己に報告する。
「河野室長、目標は依然として警告を無視しています?」
管制室のレーダーには危険目標のカーソルが3つ近付いてきていた。速度は速く、海面をなぞる様に直進している。
「各隊、迎撃用意!翔鶴を海上に配置する?」
「了解!」
オペレーターは戦闘準備のアラームを鳴らし、各隊に通信を発信してゆくと、モニターの右側に表示された部隊名が待機を表す黄色からスタンバイの青色へと変わっていく。
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