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そして最後に空母・翔鶴が青色に変わり、レーダーに翔鶴のカーソルが表示された。
「室長、各隊の配置よし!翔鶴の出港も確認しました」
「よし、翔鶴に無線を繋げ」
オペレーターはキーボードを叩き、室長に通信接続よしと報告すると、新たにモニターが表示された。
そこには翔鶴の艦長、沖野が映し出された。
「よぉ、室長さん。相手は突っ込んでくる3機か?」
沖野は不適な笑みを浮かべながら、無精髭の顎をさすってみせると、河野室長はその態度に不満を浮かべながら頷いた。
「そうだ。不本意だが、貴様に頼るしかない」
「了解した。だがウチの“カモメ”は手荒い歓迎しか出来んぞ?」
河野室長は少し悩んだ末に「頼む」の一言を残し、通信を断った。
沖野はレーダーを見つめ、ニヤリとすると、正面を睨み声をあげた。
「デルタ小隊発艦ッ!お客さんを歓迎してやれッ?」
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