新たなる確変

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艦内に戦闘警報のアラームが鳴り響き、翔鶴の主力である可変型戦闘機、“VF-99”が格納庫から、滑走路に移動して行く。その中でもイエローカラーは隊長機を表しており、ウィングには部隊の象徴である鷹が刻まれている。 「各機、発艦スタンバイ。獲物は3、スクランブル前に相手の所属を確認しておけ」 隊長機のパイロット、安住 カズマが部隊に命令を下す。 『2番機、了解。新人ッ?フォーメーションを崩すなよ』 次いで応答するはデルタ小隊の副長、益田 一輝。 『5番機、了解。大丈夫です。演習でも飛べました』 デルタ小隊の末席、早山 慎吾が報告すると、オペレーターから誘導の声が響く。 『各機、発艦スタンバイ確認。1番機から5番機、発艦許可。どうぞッ?』 「1番機、安住大尉発艦!」 安住は出力を一気に上げ、機体は滑走路を駆け抜けた。次いで2番機、末席の5番機までが駆け抜けてゆく。 機体は翔鶴を離れ、青空へと飛び立ちV字型に隊列を組んで目標へと接近してゆく。
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