新たなる確変

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「早山、目標に警告の呼び掛けしとけ。条例違反にならないようにな」 『了解』 国際無線に切り替え、早山は改めて通信を繋ぐ。 『こちらは海上要塞、長門所属機。接近中の機体に告ぐ、直ちに旋回し針路を変更されたし。繰り返す、針路を変更されたし』 早山の呼び掛けに対して目標からは応答はなく接近し続ける。 『隊長、目標に応答無し』 安住は予想通りと言わんばかりに軽くため息をつくと、搭載されている武器のリミットを解除してゆく。 「さぁて、行くぞ!遅れるなよ!!」 安住は更に加速し目標を眼で確認できるまで距離をつめた。 「何だ?あの機体…」 目標はVF-99に似てはいるが、搭載している武器やブーストの種類が違う様だ。ブーストは従来よりも2倍の大きさがあり、機銃も狙撃用にレンジが長くなっている。翼も短く、まるでロケットに機銃を着けた様にも見える。
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