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扉をゆっくり閉めて息をつく。
「騒がしいな、連中は。」
聞こえてきた声に少し驚く。
「・・・喋っていいんですか。」
ベッドまで歩くとバイルシュミット卿と目があった。
「もう大丈夫だ。」
その声を無視する。
「・・・この人大丈夫なんですか？」
まだ青白い顔をしているバイルシュミット卿。
そばに立っているバストリーニ卿とヒューイさんに聞くと２人が同時に頷く。
本当に大丈夫みたいだ。
「治癒魔法すら使えてなかったように思えますが、毒でも剣先に塗られていましたか？」
そうバイルシュミット卿に聞くと少し考えるように彼は顎に手を添えた。
「いや、、、まぁ詳しくはスヴェンに聞くといい。」
スヴェンに？なんでだ。
「とりあえず、連中が帰るまでここにいろ。今出てもまた言い争いになるぞ」
「言われなくとも出ませんよ、、、」
それにバイルシュミット卿には聞きたいことがあるのだ。
「バイルシュミット卿、、、何で自分に部下をつけてなかったんですか？あの透明の人はいつも一緒のはずですよね？」
「・・・」
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