十二貴族会議

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「まあまあまあ!」 アルベルタさんは予想以上の反応を示して、驚きを隠すかのように口に手を当てた。 貴族の何人かは気になったようで、チラリチラリとこちらの様子を伺っている。 あ、いた。 ダレンだ。 その隣にはキーン卿がいる。 「いいですのよ、キーン卿。わたくし、黙っておきます!」 アルベルタさんがそう言うとキーン卿は顔を歪めた。 「何の話ですか?」 「いえいえ、いいのよ。わたくしは全然気にしませんから。」 「ですから、何の話ですか。」 「あぁ、駄目ですよ、キーン卿。わたくしの口からはとても言えませんわ!」 「どういうことか教えていただきましょうか。」 キーン卿はアルベルタさんに歩み寄る。 今のうちだ。 キーン卿とすれ違うように私はダレンへと近づく。 キーン卿はこちらを一瞬みると目を細めた。私がダレンへと近づくのが気に入らないらしい。 しかし、こちらはお構い無しだ。 「バイルシュミット卿、少しいいですか?」 ダレンに小声で話しかけると、彼は一瞬考えるように貴族たちを一瞥すると ああ、と短く答えた。
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