25.永遠の密約 ★ 【最終話】

10/13
1253人が本棚に入れています
本棚に追加
/187ページ
「……ナージュっ」  テンゲルはナージュの膝裏を持ち上げて大きく広げる。人に目に晒すことなどほとんどないその秘密の場所が、テンゲルの目の前で淫らにひくついていた。大きな身体を丸め、テンゲルは顔をその蜜に濡れた場所に寄せる。物欲しそうに震え、恐らくは無意識に収縮を繰り返す蜜口に、テンゲルは舌をそろりと差し入れた。 「あぁっ!! テンゲルさま……そ、そんなところ……だ、だめっ……」  慌ててテンゲルの茶色い髪を乱すように触れたナージュだったが、テンゲルは容赦なく何度も舐め上げた。じゅるっと蜜をすすられ、さらにはざらりとした舌が中に突き入ってくる。まるで何かの生き物のように、ナージュの中で蠢くテンゲルの舌に翻弄されて、腰が淫らに揺れてしまうのが止められなかった。 「は……あぁっ、……ふぅ……っあ、はぁっ!」  ぐっぐっと肉厚な舌が奥の奥まで犯そうとしてくる。肉襞を掻き分けて舌が出し入れされ、同時に太い指で花芯を弄られると、涙があふれた。息をすることもままならず、掠れた喘ぎを上げることしかできない。目の奥がちかちかと光り、ナージュは一気に快感の奔流に飲み込まれていく。 「………~~~っ!!!」  テンゲルの頭を抱え込み、ナージュは激しい快感に包まれた。身体が痙攣し、胸が跳ねる。しばらく快楽に打ち震えていたナージュを優しく抱きしめ、テンゲルは身を起こすと小さな鼻の頭にちゅっとキスを落とした。  はぁ、はぁと息を乱すナージュは、初めての経験に我を失っていた。こうして誰かにしてもらって達するのは、これが初めてだったのだ。 「……こんなの、はじめて…………」
/187ページ

最初のコメントを投稿しよう!