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ぴちゃ、と。
男の筋肉質で太い脚の間から卑猥な音が響いた。
「っくぅ!」
男は恐ろしいほどの刺激に、思いもせず甘い声を漏らしてしまい口を押さえた。
はっと藍色の瞳を見開き、脚の間に座り込む細身の青年の肩を掴む。すると、明け方の空のような曙色をした短めの髪が揺れ、青年の顔がおずおずと上向いた。
上目遣いでこちらを見上げながら、寛いだ前立てからそそり立つ浅ましい剛直をその繊細な手で包み込み、桃色の唇から覗く紅い舌で丹念に刺激してくる。
青年のつぶらな瞳とぶつかり、心臓が激しく波打った。青年の瞳は透き通るような薄紫色だった。
当たり前だがなんの化粧も施されていない青年の美しく整った顔は、自分に擦り寄ってくる厚化粧の女たちよりも好ましく目に映った。
何の穢れも、欲望も知らないような美しい青年に、今自分は白昼堂々と奉仕させている――。
その事実が、男の欲情をさらに高めていく。
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