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00.二人の密約 ☆
明るい日差しが穏やかに差し込むその部屋は、物で溢れていた。
様々な形状をした道具や、金属の板、そして色の付いた貴重な石、金の粉……。
一見何を作るのに使うのか分からない物ばかりだったが、部屋の隅に立ち並ぶ板金鎧や全身鎧で全てが明確となる。
ここはとある甲冑師の工房だった。
普段なら、この工房の主が仕事に熱中する時間帯だった。
だが今日は、金属を加工する甲高い規則的な音は聞こえてこない。
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