遭いたくなかった

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背後の角から数人の出てくる気配がした。 けれどなんとなく、嫌な予感がしたのでそのまま走った。 なにかされたこともなく嫌がらせをされたことはない。警戒心から、ただなんとなく嫌な感覚だった。 「お嬢さん」 妙に甲高い声。 振り向いてはいけない。 そう思いながら走って逃げる。 もう限界だ。 そもそも足にはそんな自信があるわけでもない。 走れない。 足がもつれて転んだ。
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