ベットの上

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 そんな焦って起き上がろうとする透を、セフィルはベットに押し倒して、 「……あの、当真さんにべた惚れな兄さんが、離宮に閉じ込めるなんて出来ると思うか?」 「……そうだね。……所でセフィル」 「何だ?」 「僕のこと、きちんと透って呼んでくれるようになったんだね」 「ああ、ベットの上だからな」  そういえば、名前を呼ぶのはベットの上と相場が決まっていると、セフィルは言っていた。つまり、 「セフィルは、僕の事、抱くの?」 「……20日以上透と離されて悶々としたんだ。それに……」 「それに?」 「透の事が好きだから、抱きたい」  何処となく赤くなった顔でセフィルが透に告白してくる。  そんなセフィルがいつものちょっと意地悪な感じではなくて、こう……可愛く見えてしまった。  それに、離れていて、触れたいと思ったのは透も同じで。 「……初めてだから、お手柔らかにお願いします」  そう、セフィルに透は微笑んで答えたのだった。 ◆◆○◆◆ ▲▲○▼▼ ◆◆○◆◆ ▲▲○▼▼  自分から服を脱いでいく透。  けれど初めてなのと、これからの事を思えば手が自然と震えてしまう。     
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