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そんな焦って起き上がろうとする透を、セフィルはベットに押し倒して、
「……あの、当真さんにべた惚れな兄さんが、離宮に閉じ込めるなんて出来ると思うか?」
「……そうだね。……所でセフィル」
「何だ?」
「僕のこと、きちんと透って呼んでくれるようになったんだね」
「ああ、ベットの上だからな」
そういえば、名前を呼ぶのはベットの上と相場が決まっていると、セフィルは言っていた。つまり、
「セフィルは、僕の事、抱くの?」
「……20日以上透と離されて悶々としたんだ。それに……」
「それに?」
「透の事が好きだから、抱きたい」
何処となく赤くなった顔でセフィルが透に告白してくる。
そんなセフィルがいつものちょっと意地悪な感じではなくて、こう……可愛く見えてしまった。
それに、離れていて、触れたいと思ったのは透も同じで。
「……初めてだから、お手柔らかにお願いします」
そう、セフィルに透は微笑んで答えたのだった。
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自分から服を脱いでいく透。
けれど初めてなのと、これからの事を思えば手が自然と震えてしまう。
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