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   【ライド・ポーン】を製造したメーカーのP(プラチナ)クラウン社は、  元々無人戦術兵器を量産していた会社だ。  正確と思えたドローン兵器の度重なる誤射の余波を受け、  無人の人型兵器(人型なら精度が上がるとして)の開発、量産するも、  今度は正確無比さが、非人道的だと世界中からバッシングを受け、  開発の売りの1つでもあった、〔人間抜きの血の出ない戦争〕から  (そもそも戦争にそんな事はありえないのだが)  一変して、乗り込む人型兵器(顔はないが)を開発した。  用は、人が操縦しているのだから、卑劣になることなく、  安心ですよと。  まぁ、そんな事はないのだが。  だが、アキラのいる戦場はイササカ状況が違っていた。  アキラは日本人にして傭兵、雇われ兵だ。  外国製の新型兵器を外人の傭兵に扱わせる理由は?  これまた単純な理由だった。  新型といっても試作機だったからだ。  つまりは、アキラは安い賃金でテストパイロットをしていたのだった。    
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