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あたしを庇ってこんな怪我しちゃうなんて。
バカ、なんで先に逃げなかったのよ。誰か
に守られて生きるのは性に合わないって
言ったでしょ。
心の中で浩也に毒づいていたら、視界が
滲んだ。こんな顔は見せられない。
黎はぐっと拳を握りしめた。
目を覚ました浩也の視界に最初に入った
のは黎の顔だった。頬に大きなガーゼを
貼られている。
「西村…。いつからいた?」
「少し前から。寝顔見せて頂いたわ。」
「いい男だろ?」
「ノーコメント。」
「今日って何日?」
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