5-2

19/28
前へ
/38ページ
次へ
あたしを庇ってこんな怪我しちゃうなんて。 バカ、なんで先に逃げなかったのよ。誰か に守られて生きるのは性に合わないって 言ったでしょ。 心の中で浩也に毒づいていたら、視界が 滲んだ。こんな顔は見せられない。 黎はぐっと拳を握りしめた。 目を覚ました浩也の視界に最初に入った のは黎の顔だった。頬に大きなガーゼを 貼られている。 「西村…。いつからいた?」 「少し前から。寝顔見せて頂いたわ。」 「いい男だろ?」 「ノーコメント。」 「今日って何日?」
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

75人が本棚に入れています
本棚に追加