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それでも、途切れ途切れに自分を呼ぶ黎の 声が浩也を更に昂らせる。彼女の腰を抱き、 何度も何度も奥をめがけて腰を打ち付けた。 溢れた蜜が扇情的な音を立てる。黎の背が 弓形(ゆみなり)に反り―――絶頂に達した 身体は震えて止まらない。 黎はつい微睡んだ。このまま浩也のベッド で彼の体温を感じて眠ってしまいたい。 だが、撮影は間もなく終わる。二人でいる ことに慣れてしまったら、東京の一人の ベッドの冷たさがきっと寂しさを呼ぶ。 黎はまだ余韻が残る身体を起こした。 「部屋に戻るわ。」 黎は脱ぎ散らかした下着と服を集めて 手早く身につけた。
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