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「じゃあね。また明日。」 黎は出て行こうとすると背後から浩也に 抱きしめられた。 黎は温かい。肌を合わせていると浩也は 凝り固まったものが溶けていくような気が する。 「浩也…? 風邪引くわよ。」 「そうだね。」 「おやすみ。」 「おやすみ。」 黎は隣の自分の部屋へ戻っていった。 人気のない部屋は寒い。しかし、疲れて いる上に全身筋肉痛で、もう何をするのも 億劫で彼女は着たばかりの服を脱いで ベッドに横たわった。
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