二夜目

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二夜目

 髪へのキスは、思慕。  彼と別れてから知ったその意味に、私は人知れず頬を染めて唇を噛みしめた。  彼を――コウの声を、笑顔を思い出すだけで胸が苦しくなる。  この感情が何を意味するのか……まだ、私は知らない。
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