ＳＦ・謎解系

ダイイングメッセージ

一家惨殺事件が起きた。
警察が現場に駆け付けると、押し入れの中で身を隠していた、末っ子の五郎を発見した。
恐怖のあまり声が出ない様子。
気の毒に思っていると、別の捜査官が長男の部屋でダイイングメッセージを発見した。
微分・積分の問題が書かれてあるページに、乱れた文字で「３７６２０－５６＝」と書かれてあった。
「答えは３７５６４……皆殺しか」
長男は、自分が殺される時、全員殺されると察したのだろう。
「結局、手掛かりナシか」
末っ子だけでも助かり、皆殺しにはならなかったことだけが救いだ。