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……私は、どうすればいい?
たとえ尊厳を打ち砕かれたとしても、我々は異端の神として二人きりの存在なのだと諭されれば、それを信じ、あれを思いやって生きてゆくしかないのか?
これも父の思うつぼなのだろうが、すでにあの甘美な“ほどこし”なしには生きてゆかれぬ体にされてしまった。
麻薬のように神司をちらつかされ。
私は従い続けるしかないのだろうか。
精神が血を流していると、もう随分前から気づいているのに。
あれは、一体、何なのだろう…?
強大な権力を持って私の前に立ち塞がり、飴と鞭を駆使して私を堕落させたあの存在は?
分からない。父はたぶんまだ、狂気から立ち直っていないのだ。
だから……その心を若輩の私ごときが、推し量れるはずがない。
あいしているよ。
私にそう云いながら生母に似た継母を連れて来た父と、
幼かった私を蹂躙した過去の父の姿とが、
瞼の裏に重なっては消え、消えては浮かんだ。
そうして私は古い傷を掻き毟るように、心の瘡蓋を剥がし続けてゆく……。
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