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仰向けになった王の上に馬乗りになり、女郎のように腰を振ってみせよと。
ナシェルは泣きそうになりながら、仕方なく云われたとおりおずおずと跨った。
自分から挿れるなんて……怖い……。
怒張した父王のものを、狙いを定めて自分の中に導くようにしながら、腰を落とす。さきほど父王の指と膏油によって寛げられたナシェルの穴は、あまり苦痛を感じることなく大きな塊を受け入れた。
「う……」
それでもギチギチと体内が余裕なく張りつめ、思わず声が漏れる。
「ふ……静かにせぬと、そろそろ衛士達が起き出してくる頃合だぞ。気づかれたらどうする」
冥王は苦笑し、側にあった、ナシェルが自分の精液を拭って放った手拭をとって、ナシェルの口に噛ませる。
「んん…」
屈辱的な姿を強制され、ナシェルはほとんど泣き出し鼻をすすりながら、何とか動いた。
セダルは、自分に似た王子の白く美しい喉許を、うっとりと、だが傲然と、見つめている。
――ぐちゃぐちゃと、淫らな音が天幕中に響き渡る。
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