幼少期の母親

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おばあちゃんの部屋。 私は大好きだった。 おばあちゃん。 大好きだった。 おばあちゃん。 いつもあそんでくれた。 お手玉をしてあそんだ。 おはじきをしてあそんだ。 編み物を教えてくれた。 おばあちゃんの編み物の音を心地よく聞きながら、こたつでよくお昼寝をした。 編み目を小さな声で数えるおばあちゃんの声、編み棒同士が当たりカチッとなる音。 それが、 私の大好きなおばあちゃんの部屋で聞こえてくる音。
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