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第一話 お隣さん
その日は、よく晴れた日だった。
自宅の横にある大きな空き地に、近日中に工事が入ると書かれた、立て看板が立てられていた。
一体、この広大な土地を買い取った人とは、どんな人物なんだろうと気になったのを覚えている。
それから数日後には、えらく大掛かりな工事が始まり、工事の過程を見る限り、そこには家が建つ事が分かった。
母の話では、大抵の家は長くても4ヶ月程度で完成するらしい。
だけど、お隣りさんの家はとにかく大きいから時間がかかる様だ。
1ヶ月、2ヶ月と時間は過ぎてゆき、4ヶ月頃には大体の家の原型が出来てきて、5ヶ月後にはやっと完成が見えてきた。
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