16人が本棚に入れています
本棚に追加
元々、人見知りを存分に対人関係のおいて発揮するタイプだから、特に不思議はないのだけれど。
「すっかり晴れましたね」
「……そうですね」
時折、ビューっと吹く風に腰まである自分の髪の毛がなびく。
制服を着た私は、移行期間に入ったばかりで、まだタイツを履いていない。
そんな私でさえ、足元は少し寒気を感じる。
だから、余計に洋服に対して、さらに風通しの良さそうな着物は寒くないんですか?と、聞きたくなった。
「あ、そうだ。忘れていました」
「……、」
困ったような笑いを浮かべ、私のスクールバックに視線を下げた彼は、
「それ、先日落とされたでしょ?」
「……え?」
最初のコメントを投稿しよう!