其の二 ショートとショート

牛丼

母親が見舞いに来る際に一回乗り換えをするため駅の郊外にでて吉野屋の牛丼をかってきてくれた。妻には松屋のプレミアム牛丼やスキ屋の牛丼を買ってきて私は一番おいしいと思ったのは吉野家の牛丼である。

食事が食べれないときは食事の雑誌を見て食感を必死に思い出して楽しもうとした。

この食事をとるという感覚は当人にとって大切で、坂本隆一氏も食べれないときにまっさきに寿司を思い出したという。

この世に送り出してきた音楽ではなく、思い出すのは、とにかく今までに食べてきた美食のものであった。今日はかつ丼かなと思い、懸命に写真を食い入るように見ていたという。