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カーーン!!
「「キャアアアアア」」
金属バットの音に続く、女子達の歓声。
本日2本目のランニングホームランを打ち、ベンチ前で待つ皆とハイタッチをする。
スゲースゲーとテンションの高い男子と、その横に並んだギャル系女子4人、そして最後に、
「やっぱり凄いね、土本くん!」
と感心した笑顔の愛野先生。
祐吾は切らした息のまま顔を赤らめ、あざっす、と小さく返し、両手を重ねた。
「頑張ってー! 土本くーん!」
早々に敗退したバレーの女子達も応援に合流し、祐吾のクラスだけは一体感があった。
丸一日をかけて行われたソフトボール大会。
試合は、見た目の割に運動が出来るメンバーがそこそこ揃っていたのと、祐吾の実力が合わさって準決勝まで進んだが、最後は2点差で敗れてしまった。
それでもこれをキッカケに、今まではあまり話すことのなかったクラスメイトが気さくに話しかけてくるようになり、祐吾もようやくクラスの一員になれた気がした。
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