金貨で赤毛を買いしめる

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「そんなにあの女が気にさわったか」  びしょ濡れになった顔を拭きふき店主が問う。  彼はガラの悪い酔っぱらいのあしらいに慣れていた。  水の魔法使いは上客でもあり、これぐらいことで怒ったりはしない。 「気に……」  水の魔法使いが目を落としたのは一瞬だ。
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