金貨で赤毛を買いしめる

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 水の魔法使いは悪趣味だった。  そうと分かれば、ぐずぐずしてはいられない。  水の魔法使いはテーブルの上に金貨を放り、さっと黒衣をひるがえした。  奴隷商の店は門構えが大きいから、行ったことはなくとも知っている。 「……っと、そうだ、奴隷と言っても……あれ」  おっくうそうに店主が立ち上がる。
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