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魔王に勝って勇者が結ばれた後の出来事
魔王の私室は、黒を基調とした部屋だった。
日が暮れかけているためか、薄暗い部屋の中で凝った細工の施されたランプが煌々と輝いていた。
その一角にある天蓋付きのベッド。
二人が眠ったとしても十分に大きいそのベッドには漆黒のシーツがかけられていた。
魔王はそこに行くのに躊躇する。と、
「そういえば、嘘をついたお仕置きがまだだったな」
ふと勇者が思い出したかのように言い出した。
魔王は嫌な予感しかしなかった。
「服を自分で全部脱いでみろ」
勇者に見られながら服を脱ぐということで。
「な、何故そのような、そんな恥ずかしい……」
「恥ずかしくないと、お仕置きにならないだろう?」
「このエロ勇者!」
「そうか、もっと……」
「分かった、脱げば良いのだろう!」
「脱ぐ順番は下からだからな?」
順番まで指定された。
もうヤダこのエロ勇者と心の中で魔王は呟いて、マントだけははずしていいだろうと先に外す。
次に、ズボンのベルトを外す。
ベルトに触れる手が羞恥心からか小刻みに震え、カチャカチャという音が妙に大きく聞こえた。
ベルトを外した後は、ズボン、下着を脱ぐ。
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