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「何か乗る? それとも水族館行く?」 僕の手を引いたまま 僕の顔は見ないで話しかけられる 「あ、あの  帰りは何時ですか?」 やっと僕を見た四宮くんは 悲しそうな顔で 「もう 帰りの話し?」 と聞く 僕、間違えた?  なんて聞けばよかったのかな 僕は首を左右に振りながら 一生懸命話した 「か、観覧車を 夕方乗りたくて……  でも夕方までここにいなかったら 今乗ってもよくて…… えっと ジェットコースターは苦手で でも高い所は好きで  水族館は もっと好きで  ゆっくり水族館見るなら 先に観覧車乗った方がいいのか……    わぁっ」 突然 四宮くんが歩き出して 僕は体が前のめりになりながら必死に足を動かす 着いた所は観覧車だった
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