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ハンバーガー屋さんに着いて 店内に入る
グルッと見渡すと 柴田君と柿原君がこちらに向かって手を挙げた
四宮くんがそれに応えて手を挙げて
「注文してから行こうか」
とレジに向かって歩き出した
その後ろをトコトコ着いていく
僕たちの前には2組、
僕たちは肩と肩が触れ合う距離でコソコソ話す
「何食べる?」
ちょっと恥ずかしい僕は チイサナ声で好きなハンバーガーの名前を言う
「値段気にしてるの? ずっと奢りだと嫌かな?」
1番安いハンバーガーの名前を言ったから 四宮くんが気にしてくれる
「僕、 あれが1番好き」
四宮くんを見上げて言うと サッと顔を背けて 「そうなんだ」と言ったまま もう僕の方を見てくれなかった
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