4/17
7人が本棚に入れています
本棚に追加
/44ページ
ハンバーガー屋さんに着いて 店内に入る グルッと見渡すと 柴田君と柿原君がこちらに向かって手を挙げた 四宮くんがそれに応えて手を挙げて 「注文してから行こうか」 とレジに向かって歩き出した その後ろをトコトコ着いていく 僕たちの前には2組、   僕たちは肩と肩が触れ合う距離でコソコソ話す 「何食べる?」 ちょっと恥ずかしい僕は チイサナ声で好きなハンバーガーの名前を言う 「値段気にしてるの?  ずっと奢りだと嫌かな?」 1番安いハンバーガーの名前を言ったから 四宮くんが気にしてくれる 「僕、 あれが1番好き」 四宮くんを見上げて言うと サッと顔を背けて 「そうなんだ」と言ったまま もう僕の方を見てくれなかった
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!