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柴田君が四宮くんの首をぐいっと引き寄せ 「残念 忘れられてる」 と笑う 「忘れてないよ!   僕は、忘れてない」 とっさに大きな声を出してしまって 尻窄みになりながら言う 「そっかー よかったな 奏」 「うるさい!」 自分の首から 柴田君の腕を外して 柴田君を柿原君にぶつける それをしっかりと受け止める柿原君 「いってーなー」と笑いながら 「じゃぁ行こ~」と今度は僕の首に腕をかけた ほぼ引っ張られるように歩く僕たちの後を 四宮くんと柿原君が着いてくる チラリと後ろを見ると 柿原君が四宮くんの肩に手をやり トントンしている 四宮くんは 怒った顔をしていた
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