瓜二つの黒猫やらテンヤワンヤの朝

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ミチは猫が大好きなのにペットが飼えない賃貸マンション暮らしのため会社の近くのキャットカフェ通いをしていた。朝はモーニングタイムでコーヒー代だけでらトーストとゆで卵とコーヒー付でお値打ちだったので早起きして通勤前に立ち寄っては猫達と遊んでいた。ここは飲食コーナーはガラス張りになっていて、熱いコーヒーは猫達には危険なので食べ終わってから隣の猫ルームで遊ぶ事ができる。毎朝の活力の元となっていた。オーナーもやはり猫顔をしていて、それも不思議な魅力を醸し出していた。ミチは転職を考えていたが、なかなか決断ができないでいた。そんな時に大好きなの猫達に一時でも囲まれて癒される至福の時が救いになっていて、頻繁に通っていたのでオーナーとも顔馴染みになっていた。 ここのカフェの特徴はオーナーが何でも沢山上階に保護していて、数匹を本日は黒猫の日とか、白猫だけ、トラ猫とかオンリー日もあり、猫の体調にも合わせていて、人馴れしていない猫は出勤はしていなかった。他の客がいない時に、オーナーがポツリと呟いた。「黒猫のナギサとマリンが区別つかなくて、どちらもメスで首輪を赤と黄色にしたんだけど、両方同時に夜中に首輪が外れてしまい、訳分からなくなり、一匹お腹を壊して獣医さんにかかったら、それでは今日からこの子をナギサにしましょうとおっしゃるから、それしか方法なくて、そうして、また首輪を付けたんだけど、また外してしまい、もう頭パニックになったけど、また付け直して、もう入れ替わっていてもわかんないけど仕方ないわ。人生ってこんなもんかしら。」と笑っていた。
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