水の国

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「あのさ、ここって地下じゃないじゃん。半魚人とかって水のあるところに住んでるんじゃないの?」 「オラは半魚人のながでいぢばんつえーんだ。オラは陸でもせいがづでげる!人魚の為に御殿(ごでん)さ作っとるに、邪魔すな!」 「あー、そう。嫁にでもするのか?」 「んだなぁ?それもいいべなぁ。食っだらずぅっと生きられるども聞いたべな。ばっちゃんに……」 「婆ちゃんかよ!」 「駿、ツッコミどころが沢山あるけど、とにかく倒さないと」 「バズビー、足元狙える?」 「何とかやってみよう」 「水の生きものだから雷?」 「僕が落とすよ」 「じゃあ、俺は雷をまとわせて斬りかかるから」  ひとまずそれで行こうと一斉に攻撃を仕掛けるものの、攻撃が何一つ効いておらず、首をポキポキと鳴らしている。 「なんだアイツ……」 「とにかく、いろんなものを落としてみる」  慶一郎が杖で、風・炎・水と攻撃した時に、僅かに水で一瞬後退したのを見て、「水だ!」と二人に聞こえるように言ってから剣に水をまとい切りかかる。 「い、いでぇ……いでぇよ!何すっぺか!」
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