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とにかく荷物をどけてみようということになり、みんなで荷物を退かせたら、やはり階段があった。
「上り?」
「何か変な感じだね」
「ここを上がったらまた時計に地図が出るのか?」
「大体そうだよ。でもここでも地下って感じじゃないし、高い建物も見当たらなかったから、どこに繋がってるのかはわからないよね」
「とにかく進もう」
階段を上ると格子状の蓋があったが、特に誰かいる気配がないのでそのまま蓋を開けて中に入る。
出てみて驚いたのが地下通路のようになっており、通路と通路の間は水路になっているのか、水が流れていた。
這い上がった後ろは行き止まりとなっていたので、まっすぐ進むしかないなと、松明をアイテムから取り出して火をつける。
カツーン、カツーンと言う自分達の歩く音と、装備の鎧の音だけが響き、いつ魔物が出てくるかわからないからと警戒して進んだ突き当り。
「扉だ……」
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