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光に包まれて出た先はいきなりの水の中。
「なんじゃこりゃぁぁぁ!」としか言葉がでなかったが、言葉が発せられたことにも驚きを隠せない。
隣で慶一郎が腕時計を指さしていたので、何かしてくれたのだろうと、水面に向かって泳ぐ。
プハァと思いっきり息を吸い込み、歩道の様なところによじ登る。
「ま、まさか水の中に出るとは思わなかった……」
「時計で空気って見えたからボタン押したんだけど、みんなに効いて良かったよ」
「サンキューな。にしても服がベトベト。兎に角宿探そうぜ」
水を滴らせながら何処でもいいからと近くの宿に入り、三人分の料金を二日分払う。
朝と晩飯が付いて一人1000ペリーと少し高い気もしたが、ここの物価がわからないから仕方がない。
風呂に入り、着替えてから時間を見ると朝の10時。
「一先ず街でも見て回るか?」
「そうだね。ここの武器がどんなのがあるか知りたいし、バズビーの服も欲しいし」
「俺の格好はおかしいか?」
「そうじゃなくて、これから着替えもいるし、装備も揃えないと。半獣と言っても人間と変わらない姿だからって、森の毛皮きてるとおかしいでしょ?」
「ここの服装に合わせるということか」
「そう、馴染んでおいた方がいいと思うんだ」
「了解した。そのへんは任せる。街はあまり降りないからよく分からないんだ」
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