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次の日は朝からぱしぱし僕は占っていた。
それによると、まあ、ね?
「うーん、オルヴァに今まで手助けしたけれど……うーん、追い詰め過ぎちゃったかな? まあ、いっか。仕掛けてきたのはあっちだし、この調子で……」
「また何か悪だくみをしているのか?」
「……エリアス、今日は早いね。どうしたの?」
「わざと聞いているのか?」
「うん」
頷いてやれば、エリアスは嫌そうな顔をして、僕はいといえば防御用の魔法の球などを大量にエリアスに渡した。
その幾つかは、
「エリアスが危険になったら幾つかは自動で発動するけれど、それに頼りすぎないようにね」
「分かった。……何時も助かる」
「……今日はやけに素直だね。いい加減僕に心まで渡すつもりになった?」
冗談めかして言ってやれば、エリアスは沈黙する。
え、本当? というか、孤児院の方の僕は? と僕が不安に思っていると、
「……何処までが本心なんだ?」
「? 僕がエリアスを好きだってこと?」
「そうだ。それに俺は……他に好きな相手がいるのも、お前は知っているんだろう?」
「うん。そうだけれど、それで?」
「それなのに助けたりすのか? その、俺が好きな相手を」
以前忠告したりした事を言っているのだろう。
でも同一人物だというわけにもいかないので、
「別に、エリアスを悲しませたくないと思っただけ。それ以外に意味はないよ」
「どうして俺がそこまで気に入っているんだ?」
「見かけが好みだから」
「違う、お前は、その程度で相手を選ぶように思えない。それなら何で……オルヴァを選ばない」
確かにオルヴァの見かけは魅力的だ。
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