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異変
それは、静かにやって来た
「ん…………」
何だ?
部屋の中に何か気配がした、その気配はゆっくりと部屋の中を動いているような気がした
声をかけようか、いや下手に話しかけると厄介事になる
そう思った俺は、寝たフリをする事に決めた。
まだ朝には少し早い、もう一度寝ても間に合うだろう
『無い、起きろ小僧』
は?
『寝たフリしているのは分かっている』
「何の用だ、こんな朝早くから迷惑だ」
俺は、仕方なく起き上がり相手を見ずに言った
俺に話しかけてきた奴は人間ではない、妖怪、妖(あやかし)、お化け等と言われているモノだ
『探しているのだ、手伝え』
「何故俺が手伝わなきゃならない、此処はお前が来る場所ではない」
『お前!我はこの家を守っておるのだぞ!』
「俺は頼んでねぇよ」
『蒼?寝起き悪いな』
ブチ!
「何時だと思ってんだよ!4時!朝の4時だぞ!」
枕を投げると同時に、相手を見た
真っ白な大きな獣が、そこには居た
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