異変

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「ふあぁぁぁ」 「夜更かしか?」 「朝早くから邑(むら)に起こされたたんだよ」 俺の隣を歩くのは、幼なじみの倉崎 陽大(くらさき ようた) 幼稚園から高校まで一緒、因みにクラスも一緒 陽大は、俺が人には見えないモノが見えるのを知っている ってか学校の連中も街の人達も知っている。 俺の家は、何百年も昔から払い屋と言う仕事をしている 払い屋とは、妖怪退治みたいなもんだ、災いを払う、厄を払う等もやっている 俺は、小村家の跡継ぎで、小さい頃から爺ちゃんに払い屋としてしごかれた。 「探し物?」 「ああ、邑が大切にしていた物らしい」 「で?見つかったのか?」 「いや、散々探したけど見つからなかった」 「どんな物なんだ?」 「勾玉だ、妖怪が勾玉なんて持つもんじゃないんだ、勾玉は封印に使ったりするからな」
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