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マズイ!マズイマズイマズイマズイ
マズイだろぉぉぉっ!
俺の焦りを無視し、少女は俺に視線を向け
「お久しぶり、蒼」
と言い放った。
おかげでクラスの男子達の睨みを一身に浴びる羽目になった。
「とりあえず、自己紹介して」
担任が促すと、少女は長い髪を軽く払い
「私は、榊 羽麗(さかき うれい)と言う。お前達と群れる気は毛頭ない、が、暫く厄介になる」
おい、それ自己紹介じゃねぇよ
「はぁ…」
頭が痛い。
クラスの連中は、唖然と羽麗を見ている
当たり前だよな、どんだけツンデレなんだか
「可愛い…」
そう、可愛い…はっ?可愛い?
誰かが言った一言が、クラスの男子共を一気に沸かせた
「先生、私の席を蒼の隣にして欲しい」
「そんな自分勝手が通る訳ないだろ」
「良いよ、知り合いなら、相川代わってやって、小村、榊の面倒みてやれ」
良いのかよ!
ってか面接見てって
「嫌だ」
「蒼、面倒みろ」
「上から言うな」
俺は盛大に溜め息をついた
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