異変

7/18
前へ
/62ページ
次へ
学校帰り、俺と陽大と羽麗の3人で並んで歩いていた 「何でお前が一緒なんだ?」 「会合は、お前の家から近いのだ、それに母に頼まれてな」 「頼まれた?何を?」 「美鈴殿に言伝をだ」 羽麗は、前を見たまま言った。陽大は、先程から黙っていた 「陽大?」 「ん?」 「どうした?さっきから黙り込んで」 俺が、陽大の顔を覗き込むと、陽大は何でもないと答えた。 家に着いた俺達を出迎えたのは、啓介だった 「蒼ちゃん久しぶり」 と言って笑顔を見せる 「陽大君も一緒に?」 「俺は、一緒には会合なんて行けないだろう、啓介が来るって聞いたから、久しぶりに顔見たくて来たんだよ」 「そっか、久しぶり。会合まで時間あるから上がって」 上がってって、ここ俺ん家 俺と陽大が靴を脱ぐ前に、羽麗はさっさと上がって行ってしまった 「鬼妃と細雪には会ったか?」 広い廊下を歩きながら、俺は啓介に言った 「ああ、邑が大事な物を無くしたんだって?」 やっぱり、邑が呼んだのか 「ああ、俺は今朝4時に起された」 「大変だったな、まだ見つかってないらしいよ」 まだ探してたのか? 俺は、邑にしては珍しいと思った 勾玉…誰かに貰ったのだろうか……
/62ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加