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学校帰り、俺と陽大と羽麗の3人で並んで歩いていた
「何でお前が一緒なんだ?」
「会合は、お前の家から近いのだ、それに母に頼まれてな」
「頼まれた?何を?」
「美鈴殿に言伝をだ」
羽麗は、前を見たまま言った。陽大は、先程から黙っていた
「陽大?」
「ん?」
「どうした?さっきから黙り込んで」
俺が、陽大の顔を覗き込むと、陽大は何でもないと答えた。
家に着いた俺達を出迎えたのは、啓介だった
「蒼ちゃん久しぶり」
と言って笑顔を見せる
「陽大君も一緒に?」
「俺は、一緒には会合なんて行けないだろう、啓介が来るって聞いたから、久しぶりに顔見たくて来たんだよ」
「そっか、久しぶり。会合まで時間あるから上がって」
上がってって、ここ俺ん家
俺と陽大が靴を脱ぐ前に、羽麗はさっさと上がって行ってしまった
「鬼妃と細雪には会ったか?」
広い廊下を歩きながら、俺は啓介に言った
「ああ、邑が大事な物を無くしたんだって?」
やっぱり、邑が呼んだのか
「ああ、俺は今朝4時に起された」
「大変だったな、まだ見つかってないらしいよ」
まだ探してたのか?
俺は、邑にしては珍しいと思った
勾玉…誰かに貰ったのだろうか……
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