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「仕方がない。折角だからもう少しルイスの体を楽しませてもらって抵抗しないようにさせるか」
エリアスがそう鬼畜な事を言って、しかもオルヴァは、
「あの感じでは二本差しも頑張ればいけそうな気がしたな。最後の方は柔らかくなっていたし」
そんな怖い事をオルヴァはいいだして。
結局僕はその後二人がかりで突き上げられて、更に何回も襲われて意識を手放したのだった。
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朝疲れたように起きると、オルヴァとエリアスが左右で寝ていた。
昨日はあのまま一緒に二人と眠ってしまったようだ。
これで僕たちは晴れて恋人同士になったはずなのだ。
でも相変わらず僕は鎖に囚われたままこの部屋にいて、しかもこの鎖のように二人の男性に繋がれ囚われてしまった。
花嫁として囲うからと、カードを取り上げられそうになったが何とかそれは死守する。
だって見たい事も幾つかあったから。
そして、しばらく色々と後の処理が合ったらしい。
まず一つは、エリアスが貴族になった点だ。
メルトを助けにいった功績が、という話しらしい。
また貴族にしておいたほうが動向が読めていい、という裏事情もあるらしい。
そのメルト王子は暫く後始末の間、孤児院で過ごしていた。
ルイーズが大のお気に入りのメルトは、いずれ城に戻るとわかるとルイーズへのアプローチというか求愛が激しくなる。
この子たちまだ、6歳だったはずなのにと僕はおもうけれど、子供の頃の淡い思い出になるだろう……という気もしていたのだけれど、そっと占ってみたら凄いことになっていたものの、二人は幸せそうだったので手出しするのをやめた。
それにこの子たちは僕の正体を知っていても他の子達に話すことはなかったし。
オルヴァは今回の件で功績を認められて、保護という名目で僕を完全にここに閉じ込めるのに成功したらしい。
しかもオルヴァとエリアス二人の花嫁にするのを認めさせたそうだ。
そんな僕が、試しに、あの時変な欲を出さずにもしも一番初めに素直にエリアスに孤児院のルイスだと告げていたならどうなったのかを見てみると、結局、ルートは変わるけれど今のような状態になるらしい。
ハッピーエンドに近い状況ではあるらしいけれど、今のように強くは信頼は得られなかったように思う。
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