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時の流れは決まっている
進みすぎることはできない
時計にはそれがわからない
私はブランドとかプライドとか知らない
価値があるのかさえ知らない
少なくとも時計は気にしている
それも病的なまでに
「ススメ」
「モットススメ」
毎日毎時間毎分毎秒
命令されては回り続ける歯車
小さな歯車一つ壊れても関係ない
新しい歯車に変えるだけだから
私の身体もひび割れ始めた
壊れる前に止まらねばと思う
それでも回るのを止められない
自分の意思では止められない
本当はみんな止まりたい
それなのに止まらない
吐瀉物みたいな集団心理に侵されている
歯車はこの異常さに気づいていない
本当は気づかないフリをしているだけ
驚くほど愚かだから壊れないとわからないのだ
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