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これはただの体験談。
僕には超能力(?)みたいなものがある。
例えば電車に乗っていたとしよう。僕はふと隣を見る。可愛い子だった。
僕は僕のスイッチ(3番目かな)を入れる。
僕に寄り掛かって来た子と僕は共感覚を得る。びくっ、と快感を感じたらしいその子が震える。
ごめんね。でもその方が楽しいだろう? 僕が触ったわけでも刺激したわけでもない。
君が僕に触ったんだ。
ほらまた僕に寄り掛かる。コツは僕に触れるほんの一瞬前に僕が身体を遠ざけることかな。
でもそれは超能力みたいなものだった。
終電で帰ったとき、吊革に捕まっている僕に寄り掛かって来た子がいた。
かなり可愛い。
スイッチを入れる。
ずっと触れてはびくっとするのを繰り返しながら、その子はずっと僕の隣で立っている。
目の前の席は空いている。どころか誰も座っていない。
でも、眠っていた僕と彼女はずっと吊革に捕まったままだった。
これは犯罪じゃないよね?
お二人さん、座ったらどうだ? 酔客がからかうように言った。
夢の叶え方。初めからその能力を持っていることだ。それに限る。
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