はっちゃんがゆく

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 横になって、ただ時が過ぎるのを待っているという苦痛の中で、父も母もクリスチャンだったことを思い出した。  自分は、クリスマス会にも出たことがない無神論者だ。  だが、このままどこにも加えてもらえずに、独りぼっちのまま死んでいくのは嫌だった。 早速、タウンページで適当な教会を探し出し、電話をかけた。牧師が出てきたので、今の状況を話し、 「病院まで来てほしい。洗礼を受けたいから」  と言った。
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