第2章

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「相沢健二くん」 自分でも驚くほど冷めた声だった。 いちいち取り合わなければで冷静でいられる。 前もって用意できる事なら 僕は何だってうまくやれた。 「井崎満くん――ちゃんと顔見せてね。男ばっかり30人も覚えなくちゃいけないんだから」 こんな時でさえ 冗談を言って笑えるくらい。 「小沢啓太くん」 だけどそれは 「か……」 想定内の事柄の範囲内だけの話だ。
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