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名簿を辿る僕の目に
飛び込んできた名前は――。
「カン……テヨンくん」
自ずと声が小さくなる。
まさか――単なる同名だろ。
教室中を見渡す。
柄の悪いの奴
奇抜な髪型の奴
小さい奴
無駄に図体のデカい奴。
いない――。
彼らしき目立った美少年なんて。
「カン・テヨンくん」
内心ホッとして
今度ははっきりとその名を呼んだ。
「カン・テヨンくんはお休みですか?」
と――。
一番後ろの席で
「おい!」
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