第2章

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名簿を辿る僕の目に 飛び込んできた名前は――。 「カン……テヨンくん」 自ずと声が小さくなる。 まさか――単なる同名だろ。 教室中を見渡す。 柄の悪いの奴 奇抜な髪型の奴 小さい奴 無駄に図体のデカい奴。 いない――。 彼らしき目立った美少年なんて。 「カン・テヨンくん」 内心ホッとして 今度ははっきりとその名を呼んだ。 「カン・テヨンくんはお休みですか?」 と――。 一番後ろの席で 「おい!」
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