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見かねたように派手な赤髪の生徒が
隣の机を蹴った。
「呼んでる」
「あ?」
「出欠」
他の生徒の二倍はあるような奴の後ろの席。
机に突っ伏してもう一名いたんだ。
「――ああ、はい」
寝ぼけた声を出して
カン・テヨンがおずおずと手を上げた。
僕は思わず
身を乗り出して彼の顔をのぞきこんだ。
「カン・テヨン?」
そこにいたのは
眼鏡をかけ髪はボサボサの
「はい」
猫背の冴えない男だった。
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