第2章

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(みんな……知ってる?) 思わず足が竦む。 だけど歩き続けなければ こんなところで逃げ帰るなんてお話にならない。 「生徒に手出すとかやばくね?」 「ゲイだ」 「おい、オカマ!」 何を言われようと見向きもせず とにかくまっすぐ前だけを見て進んだ。 2年3組。 やっとのことで目的の教室まで辿りつくと。 僕を待っていたのは扉に挟まった黒板消し なんて可愛い悪戯ではなかった。 ドアを開けた途端。 「っ……!」
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