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「してるの!利和が居て、その傍なら眠れる。
高校の頃もさ、そうだったし。
なんかお前…いい匂いするんだよ。」
何だよ、それ…。
梶本は知らない。俺の事を。
俺が、男しか愛せないって事を。
だから、平気でそんな事が言えるんだ。勘違いしそうになる言葉を。
「…バカじゃねぇの?お前ん家のボディソープの匂いだろ!」
「利和、明日って何か予定あるの?」
「は?ねぇよ。」
「じゃあさ、今日泊まってってよ。
積もる話しもあるし、利和が居れば眠れるか、検証もしたいし。」
結局、梶本に押し切られる形で、泊まることになった。
その前に、俺のスマホをどうにかしようと、ショップに行き、データの再生は不可能とわかった所で、新しい物に買い換えた。
連絡が取れなくて困るのは、職場くらいだ。
後は、昨夜別れた男…。これはもう、必用ないか…。
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